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微弱電流治療器の波形テクノロジー

アキュスコープ80Lの波形特性

アキュスコープの波形は、プラス方向へ生じる2秒間のパルス波形の後、マイナス方向へのパルス波形が続き、4秒間を1サイクルとして変調しながら繰り返されます。パルスの電流波形の1つ1つは、オーバーシュートとプラトー電流の特性を持っており、器械内部ではそれぞれ別々の電流出入力回路があります。分極の影響は最小限ですが、影響を受けた各細胞の膜電位は+、−交互にそれぞれ逆側で分極を妨げられます(減極されます)。


オーバーシュート電流はそれ自体、疼いたり、チクチクしたりする感覚閾を超えることはありません。ほとんどの場合、器械のフロントパネルの電流設定からは独立しており、その機能は電極により近い組織の範囲で閾値上のイオンチャンネルを開くことにあります。


プラトー電流の振幅は、逆にフロントパネルの電流設定によって決定され、組織への低周波インピーダンス(すなわち直流抵抗)により低い位置を保っています。より長いプラトー電流は、特に電極から離れた組織内の電場において、静電膜容量(閾値下のイオンチャンネルを開くこと)に効果的で、その電流密度は減少します。

 





マイオパルス75Lの波形特性

マイオパルスの位相するパルス波形は4秒間の変調方形波です(変調方形波は4秒毎に繰り返されます)。この変調方形波は次の2つの主な違いを除き、ほぼサインカーブを描きます。


[1](位相パルス波形間の)ベースラインは、90°位相した小  さいサインカーブの変調の特徴があります。


[2]特定の電流設定と組織への負荷状況の下では、ゼロへ戻る 方形波側から削除された“痕跡”があります。


マイナス方向への方形波位相に生じる“痕跡”は通常一定ですが、プラス方向へのそれは電流の平均値と組織への負荷状態に依存します。


4秒間の各々連続した位相には、多種多様の異なったパルスの高さも違う波形が存在しています。したがって、どこに小さな組織サンプルが3次元の電場上に存在したとしても、その組織の治療のために最適な電流密度を持ついくつかのパルス位相が常に存在しているのです。このように最適な治療は、アキュスコープで期待されたことよりもより広い組織の範囲まで拡大されるのです。結果、マイオパルスは筋肉の結合組織や関連する腱や靭帯のようなより深い組織を治療するために適した器械となりました。